- ご相談者:50代前後の男性・奥さまと2人暮らし
- 当時の状況:仕事や家族の事情に追われ、住宅ローンの督促や裁判所の書類を開けられないまま競売が進行
- 抱えていた悩み:すぐに引っ越す余裕がなく、室内には荷物も多く残っている状態
- リスタート・峯元さんが行ったこと:職場での書類対応、荷物が残ったままでの買取、引き渡し猶予を設けたうえで競売取下げまでを進めました
- 結果:退去を急がせることなく、次の住まいを探す時間を確保しながら競売を回避できた
競売回避なら


母親を支えながら
暮らす中で、
住宅ローン以外の負担も
塚田さん(仮名)は、60代の女性です。
20代のときにお父さまを亡くして以来、ずっとお母さまと二人で暮らしてきました。もともとは市営団地に住んでいましたが、取り壊しをきっかけに現在の住まいを購入しています。定年まで40年近く同じ職場で事務の仕事を続けてきた方です。
定年退職後は年金生活となり、お母さまを支えながら暮らしていましたが、家計には少しずつ無理が出始めていました。カードはヨドバシを含めて4社あり、イオン、セゾン、ドコモでも滞納が発生。どれも数十万円単位にふくらんでいたといいます。もともとは生活費の不足を埋めるために使うこともあったそうですが、ヨドバシのようにネットですぐ買えてしまうものは、気づかないうちに利用が重なっていったようです。
競売の開札まで2週間、
それでも母親には
知られたくなかった
ご相談が入ったのは、競売の開札まで約2週間というタイミングでした。
かなり切迫した状況でしたが、塚田さんにはどうしても譲れない思いがありました。それは、持分を持つお母さまにはこのことを知られたくない、ということです。
この家は塚田さんだけの問題ではなく、お母さまの持分も関わる住まいです。
そのため、一般的な整理の進め方ではお母さまに事情が伝わる可能性があります。それでも塚田さんにとっては、まず何よりも、お母さまには知られたくないということが優先でした。
リスタートは、持分だけで
進められる形を整備
このご相談では、ただ急いで売却するだけでは解決はしません。
時間がない一方で、お母さまに知られないように進めたいという強い希望があり、しかも持分の問題が絡んでいたからです。
そこでリスタートは、持分の状況を整理したうえで、持分のみを買い取る形で進める方法を提案しました。
塚田さん自身も、持分だけで対応できることに驚かれていたほどで、通常の売却とは違う進め方が必要な状況だったことがわかります。開札まで時間がない中でも、できる形を見極めて道筋をつくったことが、このページでいちばん大きなポイントです。
持分買取、
リースバックで解決
最終的には、リスタートが持分を買い取り、リースバックで解決しています。
初回訪問は2024年5月8日、契約と決済は5月17日。5月21日の開札を前に、短期間で競売取下げまで進めることができました。
塚田さんにとって大きかったのは、競売を止められたことだけではありません。お母さまに知られずに、今の家で暮らし続けられる形を残せたことが、何よりも重要でした。表面的には持分対応の話に見えても、実際には「母親を支えながらこの家で暮らし続けたい」という願いを守るための整理だったといえます。
その場しのぎではなく、
その時点で守りたいものを守るための判断
このご相談は、あとから見れば、まだ先に考えなければいけないことが残るケースでもあります。
ただ、その時点の塚田さんにとっては、お母さまが生きている間、この家で一緒に暮らし続けることが最優先でした。
住まいの問題では、外から見ると「もっとこうした方がいい」と思えることもあります。
それでも本人にとって何を守りたいのかがはっきりしているときは、その気持ちを起点に整理していくことが必要になります。塚田さんのご相談は、そのことがよく表れているケースです。
何を守りたいかも大切でした
このご相談は、とにかく時間がありませんでした。
ただ、急いで進めればいいという話でもなく、お母さまに知られないようにしたい、今の暮らしを守りたいという思いがはっきりあったんです。
だからこそ、ただ一般的な売却の形に当てはめるのではなく、その希望を崩さずに進められる方法を考える必要がありました。
持分だけで整理する形をとれたことで、開札直前でも競売を取り下げ、お母さまと暮らし続けられる状態につなげることができました。
住まいの問題は、時間との勝負になることがあります。
それでも、ただ急ぐだけではなく、その人が何をいちばん守りたいのかを見失わずに進めることが大事だと感じています。